伊福部昭:交響二題価格: 2,039円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 「釈迦」という題材にいどむ作曲家はそんなに多くはないだろう。というのも、私見だがオーケストラという媒体はヨーロッパで完成されたもので、釈迦のもつインドや中国、日本などの東洋感とは対極にあるからだ。でも、伊福部の手にかかると、なんてオケが壮大ですばらしく、また、声とオケの結合のひびきがゆたかであろう。さすがは伊福部氏、と感嘆してしまう。 「釈迦」はライブで聴くほうがもちろん圧倒感がある。CDで聴いてしまうと宇宙の大きさが小さく感じられてしまうからだ。それでも、この録音の熱気はCDという限られた録音媒体を越えてしまうほどだ。また、カップリングのSF交響ファンタジーはいわゆる「ゴジラ」のテー |
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三善晃: 女声合唱作品集価格: 2,548円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 北岡淳子の詩による巨匠三善晃の「街路灯」。冒頭のピアノ伴奏からその幻想的な情景に惹きこまれる。女声の透明なハーモニーと、時に離れ、時により沿い自由に響き渡るピアノの絶妙な掛け合いは作曲家の真骨頂であるが、この曲はあえて華美になるのを抑え、内面の翳りのある美しさを絵画的に描写しているところが飽きさせない魅力を放っている所以である。 惜しむらくは、演奏スタイルがこの曲にはまっていない。もっとアップテンポで透明度の高い響きの方がこの曲の美点がよく表現できるのだが、少し感情を入れこみ過ぎか。とはいえ、「三つの夜想」にはこのスタイルが良く合う。 何を隠そう、小生のペンネームはこの曲集の名前から |
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